農業ハイテク化、まずは遠隔化

実は。。数年前から農業のハイテク化に向けてIT、IoT技術の勉強を続けています。最近は技術の進歩が目覚ましく、個人でも勉強さえすれば小さなデジタル機器を安価に作れてしまう時代になっています。

IoT(internet of things)という言葉を良く聞くようになってきましたが、以前はユビキタスという言葉でした。ニュアンス的な違いしかないようですが、個人的にはユビキタス=思想的、IoT=実装的なボヤっとしたイメージの違いしかありません。

ハイテク化は高齢化・過疎・人口減少への対策

さて、農業分野のハイテク化ですが、いきなりロボット化なんていう夢のようなことはできるはずもなく、現実的なところでは作業や監視の遠隔化でしょう。農機メーカーではトラクターやコンバインの自動化・遠隔化ができるようになってきていますが、さらにいろいろな農業機械に広がってほしいですね。

現在、日本全体が高齢化社会のピークへ向かっていますが、田舎は高齢化に加えて過疎問題も深刻になってきています。その影響は農業や農業以外でも担い手不足の問題へと繋がっています。

多くの小さな農家は農地を維持するのも大変な状況になってきています。一方、大規模農家も大型機械や施設への投資や数多くの水路・畦の管理が限界になりつつあるようです。そこへ人手不足の問題が重なっています。

なるべく人手に頼らない農業へシフトする

農業の仕事は一見簡単なように見えますが、「採算が合うように仕事をするのは難しい」です。「 コストを抑えつつ創意工夫し、動くときには 素早く丁寧に」が求められます。言葉にするとものすごく大変そうですが、一般的な企業では普通のことですよね。それ故、農業も人材不足が深刻です。

「なるべく人手に頼らない」は逆説的な表現です。人を頼らないという意味ではなく、「なるべく人手に頼らない農業」を目指すことで、「誰でもできる農業」に繋げていくということです。不得意な仕事や大変な作業を取り除いていくことで、熟練者でなくてもできる農業へ進化していけると考えています。

できることは限られる

技術的・時間的、資金的にもできることはかなり限られてしまいます。ありきたりですが、遠隔監視(獣害)や遠隔計測といったことから始めていきたいと思います。今のところ公開できる部分は断片的になりそうですが、試行錯誤しながら少しずつ取り組んでいきたいと思います。