朝霧と丹波黒の開花

猛烈な酷暑ですが、それでも季節は移り替わっているようです。朝晩の寒暖差が大きくなってきています。日中は35℃を超え、朝は25℃以下になり10~15℃の温度差となり、朝には霧が発生するようになってきています。

朝霧

丹波黒に「朝霧」は欠かせない

「朝霧」は丹波黒にはとても大切です。異常高温が普通の気候になってしまってからは特に重要な自然現象です。丹波黒の開花と受粉は、気温が高くなるとうまく行われなくなります。丹波黒だけではないのですが、高温期の開花は植物には大きな負担となるようで、花を付けなかったり、受粉せず実が付かなくなってしまうようなのです(※温度以外にも株の大きさ・肥料・日照量などとのバランスも関係します)。

朝晩の寒暖差が大きいと、強い放射冷却が起こります。そして、地面が冷やされ霧が発生します。放射冷却により丹波黒も冷やされます。発生した霧が気化する時にさらに丹波黒が冷やされていきます。

最近は朝霧の景色を見ると、ホッとします。

朝霧の中の丹波黒

朝露を求めて・・

朝露の付いた丹波黒の葉

丹波黒の葉に朝露が付き、葉脈に沿い雫が滴り落ちています。それを求めてかどうか、農家の相棒がひそかに落ち着いています。今年はカエルが多いようです。

朝霧は気温を下げてくれるのでありがたいのですが、農作業をする時には困りものになります。畝間を歩くだけで、ズボンがずぶ濡れになったり、野菜収穫時には服や手袋がずぶ濡れになったりします。収穫した野菜もずぶ濡れなので、拭いたり乾かす手間が発生することにもなります。

それでもやっぱり農家も朝霧を求めています。

生育は順調、台風が一番怖い

丹波黒の花

写真は数日前の開花が始まった頃の様子です。

今のところ順調に生育している丹波黒ですが、一番怖いのは豪雨台風です。強風だけなら耐えられますが、豪雨と強風が重なると土が柔らかくなり、雨で株が重くなり、強風に耐えきれなくなってしまいます。

耐えきれなかった株は実が膨らみにくくなったり、枯れてしまったりしてしまいます。大きな株になればなるほどこの影響は大きく、適度な成長具合に調整するのも大切な栽培技術の1つです。このあたりもまだまだ研究が必要です。。

丹波黒枝豆の収穫まであと50日ほど、無事収穫できるよう見守っていきます。

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