野菜栽培にはマルチフィルムが欠かせない

ようやく苗の定植ができる気温になり、野菜の苗の定植(植付)を始めています。写真はピーマンの苗、今年は200坪ほどに500株を植え付けました。

実は丹波篠山の特産品 ピーマン

ピーマンの苗

丹波篠山の特産物としてピーマンを復活する取り組みが行われています。昔はピーマンがたくさん作られていたそうで、大阪中央市場にも出荷されていたそうです。以前、大阪中央市場の方とお会いした時にも篠山のピーマンがほしいという話をされていた記憶があります。

しかし。。まだまだ生産者も栽培面積も少なく厳しい状況です。手先が器用で素早い人なら一人でも十分採算は見込める野菜ですが、慣れないうちは大変です。今のところ露地栽培だけですが、産地としてハウス栽培が普及すれば特産品として根付いてくれるかもしれません。

ピーマンはマルチ栽培が最低条件

ピーマンは露地栽培でも180日ほどの長期栽培になります。うねの土は雨と乾燥を繰り返すことで固くなり、土が固くなると根が伸びづらくなり成長速度が低下します。さらに、ピーマンの根は地表浅くに広がるため地表面の乾燥も悪条件になります。反対に湿害にも弱く、高温状態で根が水に浸かってしまうと枯れてしまうことがあり、適度な水分状態に保つ必要があります。

農業用マルチフィルムを畝に張ることで、土を長期間柔らかな状態に保つことができ、さらに過乾燥の予防や、肥料分の過度な流出を抑制、病気の予防・・・などなど様々な役割を果たしてくれます。

黒マルチか白マルチか・・

農業用マルチフィルムには様々な種類があります。透明、黒色、白色、緑色、銀色、それぞれ役割が異なります。一般的によく使う「黒マルチ」は、地温上昇と雑草防除が基本的な機能で、様々な野菜に使われています。一方、最近良く見かけるようになってきた「白マルチ」(正確には白黒マルチ)ですが、表面が白く裏面が黒くなっています。太陽光を反射・遮断することで、地温抑制と雑草防除の効果があります。

温暖化で異常な高温が普通になってきていて、地温抑制効果の高い白マルチを良く見かけるようになってきています。当園でも山の芋栽培では欠かせないものになっています。ピーマン露地栽培の場合は、初期成育を強めたいので黒マルチを使います。